アメリカ国務省は、国民向けに出している各国への渡航の安全度を示した情報を24日に更新し、日本に対してこれまでよりレベルを1段階引き上げ、4段階で最も厳しい「渡航中止の勧告」としたと公表しました。
新型コロナウイルスの新規感染者数などをもとに、アメリカCDC=疾病対策センターが日本の感染状況を最も厳しいレベルと判断したことを反映した結果だとしています。
CDCは、WHO(世界保健機関)に報告された新型コロナウイルスの感染者数の情報などをもとに各国の感染状況を判断しており、過去28日間の新規感染者数の合計が人口10万人当たり100人を超えた場合などに最も厳しい「非常に高い」にすると定めています。
CDCは日本について「ワクチンの接種が完了した旅行者であっても変異したウイルスに感染したり、拡散させたりする可能性がある」と指摘したうえで「すべての旅行を避けるべきだ」としています。
アメリカ国務省は世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受けて先月から渡航情報の見直しを進めており、24日の時点でおよそ150の国と地域が「渡航中止の勧告」の対象となっております。
現時点では日本への渡航回避が勧告されているものの必要な場合の渡航まで禁止されているものではありません。
また現時点でアメリカは日本人に対する入国制限措置はとっておりません。