海外レンタカーの基礎知識-保険や保証はどうなっている?

海外レンタカーをレンタルする際に日本でレンタカーを借りる際と同様、保険に加入する必要があります。
アメリカとヨーロッパ、他の地域ではそれぞれ若干違う内容もありますが
慣れない海外での運転や万一の事故のことを考えると、保険加入する必要があります。レンタカー会社が扱う保険にはいくつかの種類があります。
以下に主なものを紹介します。
よく内容を確認し保険料や補償額を検討してから加入してください。
また、海外旅行傷害保険やクレジットカードに付いている保険と重複するものもありますので必要の無い保険は除くと費用が抑えられます。

強制保険
レンタル料金に含まれています。 補償限度額は国によって異なります。

任意保険
レンタル契約の際、加入するかどうか選択できるのが任意保険です。

その他の保険
海外旅行傷害保険やクレジットカードに付帯している保険

自動車損害賠償保険 Primary Protection (PP)

日本における自賠責保険にあたるものです。

レンタカーを借りるときには自動車損害賠償保険に加入している状態です。
レンタカーは全車両、この保険に加入しています。
対人・対物保険の補償限度額は国によって異なります。

対人及び対物が補償対象なので運転者の損害は補償されない。

補償額が法律で定められた最低限度額なので、日本の自賠責同様これだけでは不安。
追加自動車損害賠償保険への加入がおすすめ。

*カリフォルニア州、テキサス州においては、契約者(運転者)が対人・対物に関する補償責任を負わなければなりません。
従って、カリフォルニア州ではSLI、テキサス州ではTARLに加入をお勧めします。

任意保険

レンタル契約の際、もしくは予約の際に加入するかどうか選択できる保険です。 
予約時のプランによっては、任意保険が含まれる場合もあります。 
それぞれの保険の内容と予約した料金を確認し、海外旅行傷害保険やクレジットカードに付帯している保険もありますので
保証内容を把握して 任意保険に加入したい場合は予約時に保険の選択をする手続きが必要です。

任意保険

レンタカー会社や地域によっても保証内容や名称に若干の違いがあります。


●加自動車損害賠償保険 ALIまたはLIS

アメリカでは強制保険による補償範囲が低かったり、まったく無いことがあります。従って、強制保険である自動車損害賠償保険の補償額を引き上げる保険。
1事故あたりの補償限度額が対人、対物合計で100万ドルまで引き上げるという内容の追加自動車損害賠償保険。


●自車両保険 LDW / CDW

レンタル中に衝突、盗難、破壊行為、その他の原因によって車両を破損された場合に、車両が破損した場合の損害額の支払いを免除する制度。 
アメリカの場合、免責額はありませんが、国によっては一定金額まで免責(利用者負担)になる場合もあります。 
また、その免責を軽減・免除する任意保険でAER、Super Coverなどがあります。
AER、Super Coverの費用はだいたい1日2.000円前後


●搭乗者傷害保険 PAI・PEC

PAIは、レンタル契約者と搭乗者全員が、事故による傷害や死亡にあった場合、規定の補償額をお支払いする保険です。契約者(ドライバー)や同乗者がケガをした場合の治療費などを負担してくれる搭乗者傷害保険。 


●手荷物保険

PECは、レンタカー利用中の荷物(現金は含まない)の盗難や破損に支払われる携行品保険。 
レンタカーご利用中に起きた荷物の盗難・破損による損害をカバーいたします。
対象はレンタル契約者及びレンタル契約者とご一緒に旅行されている直系家族です。

その他の保険

海外旅行をする際に加入する海外旅行傷害保険やクレジットカードに付帯している保険があります。
病気になったとき以外にレンタカーの保険に適用できるものもあります。
クレジットカードによって保証内容や保証が適用される条件がありますので、お持ちのクレジットカード付帯の保険内容を確認してください。

下の保証は一例です。

●傷害治療保険

PAIは、レンタル契約者と搭乗者全員が、事故による傷害や死亡にあった場合、規定の補償額をお支払いする保険です。契約者(ドライバー)や同乗者がケガをした場合の治療費などを負担してくれる傷害治療費用の保険が適用されます。。 


●携行品損害

レンタカー利用中の荷物(現金は含まない)の盗難や破損に支払われる携行品に関する保険。 
レンタカーご利用中に起きた荷物の盗難・破損による損害もカバーします。