まだまだ予断を許さない新型コロナウイルスの感染状況ですが、日本国内は「Go Toトラベル」キャンペーンも好調のようで、少しずつ国内旅行を始める人も増えてきています。
一方で海外旅行についてはアジアの一部やオセアニアのように感染が終息に向かっている国々もあれば、ヨーロッパやアメリカ、ブラジル、インドのようにまだまだ拡大中という国もあります。
実情では2020年11月時点では海外旅行は実質不可能と言える状態です。
今後、徐々に出入国が緩和されていきますが、現時点での状況を確認してみました。
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相互にビジネス目的での渡航が可能な国
渡航緩和の第一弾として、日本政府は以下の国々に対し、ビジネス渡航に限り相互の往来再開を開始しています。
1.レジデンストラック(入国後14日間の自宅等待機は維持しつつ、双方向の往来を再開)
• タイ
• ベトナム
• マレーシア
• カンボジア
• ラオス
• ミャンマー
• 台湾
• シンガポール
2. ビジネストラック(入国後14日間の自宅等待機期間中も行動範囲を限定した形でのビジネス活動が可能)
・シンガポール
※それぞれの国で提出書類などが異なるので、必ず各国大使館などのホームページを参照してください。
※ビジネス渡航のためなどのPCR検査については各クリニックで検査を行い、渡航先が求める「健康証明書」を発行しています。原則として渡航の72時間前以内に行うことになっています。
詳細 国際的な人の往来再開に向けた段階的措置について(外務省)
日本人の入国条件のみが緩和される国
欧州委員会は、7月1日より日本を含む15カ国からEUへの渡航制限(観光やビジネス含む)を段階的に解除していくと発表しました。
ただしこれは相互ではなく、日本からの渡航はいまだレベル3(渡航中止勧告)の国がほとんどで、EU側が一方的に入国を認めたもの。
条件の足並みはそろわず、空港でのPCR検査や入国後の待機期間など、実際の受け入れは各国に任せるということになりました。
●入国前や入国時にPCR検査の必要なし、入国後の14日間の隔離期間なし
イギリス(到着の前の登録条件あり)、スペイン、フランス、メキシコ
●入国前や入国時にPCR検査の必要あり、入国後の14日間の隔離期間あり
アイスランド、アイルランド、イタリア
●観光目的の入国は不可
オーストリア、ベルギー、ドイツ、オーストラリア、カナダ、インド、タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシア、韓国、台湾、中国など多数
※イタリア、スペインなどの入国条件ですが、ドイツの空港経由の場合は不可なのでご注意くだささい。
(参考)
ANA 新型コロナウイルス感染拡大に伴う各国の入国条件変更状況について(9/1更新)
JAL 各国の入国制限、検疫体制について(随時更新)
海外旅行のパッケージツアーの現状
現在、ほぼすべての旅行各社でパッケージツアー(募集型企画旅行)の催行を中止しています。
ツアー催行の基準を、外務省の危険情報「レベル2(不要不急の渡航は止めてください)」以上としているところが多いことが要因です。
全世界を対象にレベル2が発出されているため、募集型の海外ツアーはどの国や地域においても、催行できない状況です。
航空券や宿泊などを個別に手配する手配旅行に関しては、レベル2でも取り扱う旅行会社は多いのですが、主要国が「レベル3(渡航中止勧告)」の段階になっているため、こちらも実質、海外渡航はできない状態です。
また、多くの国/地域において、外国籍者の入国禁止や、入国後の14日間の移動禁止措置を取っています。
以上の結果を踏まえると、観光での海外ツアーは、事実上しばらくは不可能な状況となっています。
海外旅行ツアー再開の目処について
今後の海外旅行について、大手に限らず旅行会社の中にはツアーを受け付けているところがあります。
注意しなくてはならなのは、これはツアーが「催行される見込みがあるから」販売しているのではなく、「催行されないことが決定していないから」ということです。
ツアーが販売されているからといって、確実に催行されるわけではありませんので注意が必用です。
たとえばハワイへのツアーを見てみましょう。
11月中は、日本からハワイ便は臨時便を除き、全便運休しています。
ハワイ到着後は14日間の隔離義務があるため、ツアーは実施できません。
ルックJTBなどは、12月23日までのツアーの販売を中止しているものの、その後(12月24日以降)にツアーが催行されることを保証するものではありません。
たとえハワイ州政府が受け入れても、日本が危険情報をレベル1以下にし、帰国後14日間の待機措置を解除しない限りは現実的に無理だからです。
国際線の運航状況は?
現在は国際線は減便しつつも運航しています。
各航空会社とも減便していた国際線を徐々に再開する意向を示しています。
新型コロナウイルスの感染状況により、状況が急に変わることがあるので、最新の情報は各航空会社のホームページなどでご確認ください。
JAL
・北米路線/羽田~ニューヨーク(週4往復)、羽田~シカゴ(週4往復)、羽田~ダラス(週4往復)、成田~ボストン(週4往復)、成田~サンフランシスコ(週4往復)、羽田~ロサンゼルス(週2往復)、成田~ロサンゼルス(週4往復)、成田~バンクーバー(週3往復)。
・欧州路線/羽田~ロンドン(週5往復)、羽田~パリ(週4往復)、成田~フランクフルト(週3往復)、羽田~ヘルシンキ(週3往復)
・ハワイ・グアム線/全面運休 ※臨時便あり
その他、東アジア、東南アジア、南アジア、オセアニア方面などは、JALのホームページをご覧ください。
〔10月1日以降搭乗分〕最新の運航計画について(2020年9月30日更新)
ANA
北米・欧州への運行地は上記JALと大体同じですが、メキシコシティ便は週6往復。オセアニア便もシドニーへ週3〜5往復。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う国際線路線・便数計画の一部変更について(2020年9月28日更新)